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  • 執筆者の写真埜納タオ

ボスの資格

淡路島のモンキーセンターへ出掛けました。

順位関係がとても厳しいとされるニホンザルの中で

淡路ザルは、とても寛容性が高い集団だそうです。

具体的には、血縁関係のない相手や複数頭での毛繕い、

実子以外の子育てに関わる、猿団子の輪が非常に大きい等。

とくにボスが小猿や体の不自由なサルの面倒をみたり、

メスにも優しく穏やかで、争いを好まないらしい。

以前、身勝手な猿がボスになった時は、クーデターが起こり、

わずか3ヶ月で政権交代になったとか。


理想的な社会だけど、淡路ザルが温厚なのは、

“温かくて食べ物にも不自由がないからでは?”と

意地悪な見方をしましたが、そうじゃないみたい。

小豆島の猿は、環境やエサ量はあまり変わらないのに

ケンカは普通にあるとのこと。

なぜ?

ひとつに、過去に15年と長くボスを務めた“マッキー”の優しさが

引き継がれているとの見解があるそう。

上位のサルの行動を見て学習することで、特有の文化が引き継がれる

ことは有り得るんですって。


平和のあり方について、大きな問いを突きつけられた今、

淡路ザルの群れの中に希望を感じることができました。


















淡路島のニホンザルの研究について



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